「地(知)の拠点整備事業」(大学COC事業)の成果としての
「地域志向の人材育成の静岡県立大学モデル」の構築
平成26年度に、文部科学省が支援する「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」(平成26年度~平成30年度)に採択され、地域課題の解決に資するさまざまな人材や情報?技術が集まる、地域コミュニティの中核的存在として大学の機能を強化し、「『からだ?こころ?地域』の健康を担う人材育成拠点」をめざし、地域活動?地域貢献を推進しました。
大学COC事業終了後も、大学COC事業の統括機関であった「ふじのくに」みらい共育センター(COCセンター)がその活動を引き継ぎ、地域貢献活動のセンターとして機能し、教育?研究?社会貢献を柱に、大学の「知」を地域に還元しています。
大学COC事業において、「地域志向の人材育成の静岡県立大学モデル」(静岡県大モデル)を構築し、地域の課題を解決するために、世代?分野?職種を超えて「チーム活動」を牽引する「コミュニティ?ワーク力」を備えた人材の育成に努めています。「しずおか学」を学び、地域で実践を行い、用件を満たした学生にはコミュニティフェローの称号を認定しています。
また、大学COC事業から継続する形で、静岡市駿河区の静岡市地域福祉共生センター「みなくる」の共生事業を受託し、地域住民の健康に対するリテラシー向上のため、静岡市と連携して「地域の健康」に資する事業を推進するなど、県内自治体とも積極的に連携を進めています。
「地域志向の人材育成の静岡県立大学モデル」の構築
平成26年度に、文部科学省が支援する「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」(平成26年度~平成30年度)に採択され、地域課題の解決に資するさまざまな人材や情報?技術が集まる、地域コミュニティの中核的存在として大学の機能を強化し、「『からだ?こころ?地域』の健康を担う人材育成拠点」をめざし、地域活動?地域貢献を推進しました。
大学COC事業終了後も、大学COC事業の統括機関であった「ふじのくに」みらい共育センター(COCセンター)がその活動を引き継ぎ、地域貢献活動のセンターとして機能し、教育?研究?社会貢献を柱に、大学の「知」を地域に還元しています。
大学COC事業において、「地域志向の人材育成の静岡県立大学モデル」(静岡県大モデル)を構築し、地域の課題を解決するために、世代?分野?職種を超えて「チーム活動」を牽引する「コミュニティ?ワーク力」を備えた人材の育成に努めています。「しずおか学」を学び、地域で実践を行い、用件を満たした学生にはコミュニティフェローの称号を認定しています。
また、大学COC事業から継続する形で、静岡市駿河区の静岡市地域福祉共生センター「みなくる」の共生事業を受託し、地域住民の健康に対するリテラシー向上のため、静岡市と連携して「地域の健康」に資する事業を推進するなど、県内自治体とも積極的に連携を進めています。
地域連携?地域貢献に関するお問合せ 「ふじのくに」みらい共育センター 静岡市駿河区谷田52-1 草薙キャンパス 電話&FAX 054-264-5441 E-mail shizuoka-coc@u-shizuoka-ken.ac.jp ホームページ http://coc.u-shizuoka-ken.ac.jp |
「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)とは
自治体と連携し、全学的に地域を志向した教育?研究?社会貢献を進める大学等を、文部科学省が支援した事業です。課題解決に資する様々な人材や情報?技術が集まる、地域コミュニティの中核的存在としての大学の機能強化を図ることを目的として推進されました。COCはCenter of Communityの略。本学は、平成26年度に採択[学長 木苗直秀(当時)]。
教育 | 「しずおか学」の開講
コミュニティ?ワーク力を持った人材の育成
|
研究 | 地域課題にマッチングした地域志向研究の重点化
|
社会貢献 | 健康長寿社会を支える拠点形成と人材育成
|
地域志向の人材育成の静岡県立大学モデル(静岡県大モデル)
大学COC事業を実施するなかで、多くの試行錯誤を重ねた結果、以下のような特徴をもつ、「地域志向の人材育成の静岡県立大学モデル」と呼ぶシステムを構築しました。
「地域志向の人材育成の静岡県立大学モデル」5つの特徴
①内発的動機付け
高等教育機関である大学では、学生が自発的に地域というフィールドに出て、調査研究し学ぶことがコミュニティ?ワーク力の獲得につながり継続性も担保できる。
②複線型育成ルート
学生が地域というフィールドに出て学ぶルートとして、研究室(ゼミ)、COCセンター、サークル?ボランティアの3つを設定し、学生に多様な機会を提供する。
③国際的にも活躍できる能力
静岡県では大企業?中小企業の多くが国際展開し、また、インバウンド客が増加するなど、地域志向の学生も国際的に活躍できる人材となることが求められている。
④教員の専門知の活用
地域からは、学生の参加のみならず教員の専門知が求められることが多く、可能な限り教員の専門知と学生の新しい発想や意欲を組み合させることとする。
⑤人材の地域内循環
本学から社会に巣立った人材は地域社会や国際社会で活躍する一方、「地域みらいづくりフェロー」や「健康長寿フェロー」になって本学の人材育成に貢献するなど地域内で人材が循環するシステムとする。
高等教育機関である大学では、学生が自発的に地域というフィールドに出て、調査研究し学ぶことがコミュニティ?ワーク力の獲得につながり継続性も担保できる。
②複線型育成ルート
学生が地域というフィールドに出て学ぶルートとして、研究室(ゼミ)、COCセンター、サークル?ボランティアの3つを設定し、学生に多様な機会を提供する。
③国際的にも活躍できる能力
静岡県では大企業?中小企業の多くが国際展開し、また、インバウンド客が増加するなど、地域志向の学生も国際的に活躍できる人材となることが求められている。
④教員の専門知の活用
地域からは、学生の参加のみならず教員の専門知が求められることが多く、可能な限り教員の専門知と学生の新しい発想や意欲を組み合させることとする。
⑤人材の地域内循環
本学から社会に巣立った人材は地域社会や国際社会で活躍する一方、「地域みらいづくりフェロー」や「健康長寿フェロー」になって本学の人材育成に貢献するなど地域内で人材が循環するシステムとする。
コミュニティフェロー?特別表彰と社会人フェロー
地域課題の解決のために、世代?分野?職種を越えた「チーム活動」を牽引できる力(コミュニティ?ワーク力)を備えていると認められた学生には、「コミュニティフェロー」の称号を授与し、認定証が発行されます。将来にわたって、地域でのリーダーとして活躍してもらうことを期待しています。
また、コミュニティフェローの称号を授与された学生の中で、特に顕著な活動実績があり、リーダーシップを発揮した優秀な学生には、学長より「特別表彰」が授与されます。
平成29年度から正规的足球购彩app4年度までに、715名がコミュニティフェローに認定され、51名に特別表彰が授与されました。
社会人に向けては、「静岡県立大学健康長寿フェロー及び地域みらいづくりフェロー」の認定制度があります。この制度は、講義等を通じて本学学生の共育(共に育つ?共に育てる)に貢献され、今後も本学の共育への支援を期待する学外の社会人の方に、5年間「健康長寿フェロー」及び「地域みらいづくりフェロー」の称号を付与するものです。平成30年度から認定を始め、正规的足球购彩app5年度までに、合わせて79人を認定しました。
また、コミュニティフェローの称号を授与された学生の中で、特に顕著な活動実績があり、リーダーシップを発揮した優秀な学生には、学長より「特別表彰」が授与されます。
平成29年度から正规的足球购彩app4年度までに、715名がコミュニティフェローに認定され、51名に特別表彰が授与されました。
社会人に向けては、「静岡県立大学健康長寿フェロー及び地域みらいづくりフェロー」の認定制度があります。この制度は、講義等を通じて本学学生の共育(共に育つ?共に育てる)に貢献され、今後も本学の共育への支援を期待する学外の社会人の方に、5年間「健康長寿フェロー」及び「地域みらいづくりフェロー」の称号を付与するものです。平成30年度から認定を始め、正规的足球购彩app5年度までに、合わせて79人を認定しました。
平成29年度「特別表彰」受賞者
平成30年度「特別表彰」受賞者
正规的足球购彩app2年度「特別表彰」受賞者
正规的足球购彩app3年度「特別表彰」受賞者
正规的足球购彩app4年度「特別表彰」受賞者
※正规的足球购彩app元年度は、新型コロナウィルス感染拡大の影響により、授賞式を開催していません。
学生?院生対象 | 社会人フェロー | |||
コミュニティ フェロー |
特別表彰 | 健康長寿 フェロー |
地域みらい づくりフェロー |
|
平成29年度 | 178 | 7 | ||
平成30年度 | 132 | 10 | ||
正规的足球购彩app元年度 | 147 | 10 | 33 | 8 |
正规的足球购彩app2年度 | 94 | 9 | 7 | 9 |
正规的足球购彩app3年度 | 73 | 8 | 0 | 6 |
正规的足球购彩app4年度 | 91 | 7 | 0 | 12 |
正规的足球购彩app5年度 | 0 | 4 | ||
計 | 715 | 51 | 40 | 39 |
地域を共に創る~市町との連携~
大学COC事業においては、連携自治体である静岡市?牧之原市とそれぞれ「静岡みらい交流サテライト」「牧之原みらい交流サテライト」を共同運営しながら事業を推進し、人材育成や地域問題解決事業などで協働しました。大学COC事業終了後は、他の自治体にも連携を広げ、静岡県、静岡市、焼津市、藤枝市、島田市、牧之原市、川根本町などで活動を進めています。
静岡市との連携では、「生涯活躍のまち静岡 駿河区役所周辺地区における共生事業」の中心である静岡市地域福祉共生センター「みなくる」の共生事業を静岡市から受託し、「みなくる」を拠点に、コーディネーター及び相談員が中心となり、「地域健康ステーション」「地域健康オープンカレッジ」「みなくるカフェ」を事業の3つの柱に据え、健康測定や健康相談、講座、イベントの開催、居場所の提供などを実施しています。また、教員?学生は、「みなくる」周辺をフィールドに、研究?調査活動などを行っています。
学内において地域を志向した研究を公募するとともに、静岡市及び牧之原市を含む中部地域の5市2町(しずおか中部連携中枢都市圏)が行う地域課題解決に係る助成事業や、藤枝市の地域政策研究?創造事業などに、教員の積極的な応募を促し、自治体と連携した地域志向研究等に取り組んでいます。
加茂地域1市5町(下田市、東伊豆市、河津町、南伊豆町、松崎町、西伊豆町)との間では、相互連携に関する協定を結んでおり、経営情報学部において、観光を含めた地域振興や人材育成などを中心に、幅広い分野で連携を進めています。
静岡市との連携では、「生涯活躍のまち静岡 駿河区役所周辺地区における共生事業」の中心である静岡市地域福祉共生センター「みなくる」の共生事業を静岡市から受託し、「みなくる」を拠点に、コーディネーター及び相談員が中心となり、「地域健康ステーション」「地域健康オープンカレッジ」「みなくるカフェ」を事業の3つの柱に据え、健康測定や健康相談、講座、イベントの開催、居場所の提供などを実施しています。また、教員?学生は、「みなくる」周辺をフィールドに、研究?調査活動などを行っています。
学内において地域を志向した研究を公募するとともに、静岡市及び牧之原市を含む中部地域の5市2町(しずおか中部連携中枢都市圏)が行う地域課題解決に係る助成事業や、藤枝市の地域政策研究?創造事業などに、教員の積極的な応募を促し、自治体と連携した地域志向研究等に取り組んでいます。
加茂地域1市5町(下田市、東伊豆市、河津町、南伊豆町、松崎町、西伊豆町)との間では、相互連携に関する協定を結んでおり、経営情報学部において、観光を含めた地域振興や人材育成などを中心に、幅広い分野で連携を進めています。
(市町との連携協定)
件名 | 連絡先 | 締結日 |
静岡市と静岡県立大学との包括連携に関する協定書 | 静岡市 | H24.11.22 |
牧之原市と静岡県立大学との包括連携に関する協定書 | 牧之原市 | H26.5.19 |
静岡県公立大学法人静岡県立大学と島田市との包括連携に関する協定書 | 島田市 | H27.8.11 |
焼津未来創生総合戦略の推進に向けた連携に関する協定書 | 焼津市 | H27.12.17 |
藤枝市と静岡県立大学との包括協定に関する協定書 | 藤枝市 | H30.3.27 |
静岡大学、静岡県立大学、静岡文化芸術大学と賀茂地域1市5町の相互連携に関する協定書 | 賀茂1市5町 | H30.12.18 |
地域を共に創る~企業?団体との連携~
地元の金融機関や団体と協定を締結し、あるいはまちづくりや地域における伝統?文化の継承等に協力することで、共に地域を作る取り組みをしています。
(事例1)静清信用金庫との「健康的な食の提供モデル構築事業」
静岡新聞(朝刊)正规的足球购彩app2年(2020年)12月10日(木)
(掲載承諾申請済)
(事例2)清水銀行との人気連携講座「地域金融論」
清水銀行と経営情報学部の連携講座として、15年以上続く人気講座です。
「大学の授業は実利社会でどう活かされているか」をテーマに、あらゆる業種と接点のある銀行員を通して、リアルな実利社会を一足先に覗き見てもらい、静岡県の経済や企業、またそれに関わる地域金融機関の役割や地域企業との関わりについて理解を深めることを目的としています。
清水銀行グループの役職員が講義を担当し、SDGsや脱炭素への取組み、DX、キャッシュレス、女性活躍等、今、実際に世の中や地域金融機関で起こっていることやその変化について事例をもとに講義が行われます。
地域金融機関が地元企業の課題解決支援として実施している「海外進出支援」、「事業承継?M&A支援」、「医療?介護支援」等を紹介するなかで、地域金融機関の在り方や地域経済の将来についても考えることができます。
2020年には、本講座を紹介する書籍『人<財>こそが、地域の礎』が、清水銀行と本学編により静岡新聞社から出版されました。
「大学の授業は実利社会でどう活かされているか」をテーマに、あらゆる業種と接点のある銀行員を通して、リアルな実利社会を一足先に覗き見てもらい、静岡県の経済や企業、またそれに関わる地域金融機関の役割や地域企業との関わりについて理解を深めることを目的としています。
清水銀行グループの役職員が講義を担当し、SDGsや脱炭素への取組み、DX、キャッシュレス、女性活躍等、今、実際に世の中や地域金融機関で起こっていることやその変化について事例をもとに講義が行われます。
地域金融機関が地元企業の課題解決支援として実施している「海外進出支援」、「事業承継?M&A支援」、「医療?介護支援」等を紹介するなかで、地域金融機関の在り方や地域経済の将来についても考えることができます。
2020年には、本講座を紹介する書籍『人<財>こそが、地域の礎』が、清水銀行と本学編により静岡新聞社から出版されました。
(事例3)一般社団法人草薙カルテッドとの協創協定
本学学生の自主的?実践的な地域での学びを支援するとともに、草薙キャンパスのある有度?草薙地域のまちづくりをより推進させるため、「一般社団法人草薙カルテッドと静岡県公立大学法人との有度?草薙地域まちづくり協創協定書」を締結しました。
草薙カルテッドには本学を卒業した事務局職員(小林祐介さん(2015年度経営情報学部卒)と西美有紀さん(2015年度経営情報学部卒))がおり、在学中から有度?草薙地域で様々な活動に取り組んできました。
その取り組みをより強固なものとするため、組織的な連携の強化を図ることとし、協定締結を契機に、互いの組織の密な連携をとり、草薙カルテッドの持つ地域牽引力と本学の持つ知見とを掛け算することで、好循環(エコ?システム)が同地域に生まれ、さらに魅力ある地域としていくことを目指します(別添参照)。
草薙カルテッドには本学を卒業した事務局職員(小林祐介さん(2015年度経営情報学部卒)と西美有紀さん(2015年度経営情報学部卒))がおり、在学中から有度?草薙地域で様々な活動に取り組んできました。
その取り組みをより強固なものとするため、組織的な連携の強化を図ることとし、協定締結を契機に、互いの組織の密な連携をとり、草薙カルテッドの持つ地域牽引力と本学の持つ知見とを掛け算することで、好循環(エコ?システム)が同地域に生まれ、さらに魅力ある地域としていくことを目指します(別添参照)。
(団体との主な連携協定)
件名 | 連携連絡先 | 締結日 |
中小企業金融公庫「静岡産学官連携ネットワーク」加盟機関との産学連携協力推進協定 | 静清信用金庫ほか | H17.10 |
中部電力との産学官による研究連携協定 | 中部電力 | H27.1.20 |
静清信用金庫と静岡県立大学との地方創生に関する連携及び相互協力に関する協定 | 静清信用金庫 | H28.3.30 |
静岡県立大学と株式会社静岡銀行との地方創生に係る相互協力及び連携に関する協定書 | 静岡銀行 | H28.12.21 |
静岡市文教エリア等の発展に向けた相互協力に係る協定書 | 常葉大学?静岡英和学院大学?常葉大学短期大学部?静岡英和学院大学短期大学部?静岡市?I Love静岡協議会 | H29.10.26 |
静岡県公立大学法人静岡県立大学と静岡新聞社との教育連携に関する協定書 | 静岡新聞社 | R3.6.17 |
一般社団法人草薙カルテッドと静岡県公立大学法人との有度?草薙地域まちづくり協創協定書 | 一般社団法人草薙カルテッド | R5.11.9 |